日本衛生のCSR活動

company's social contribution activity

ラオス、プーサン村に小学校を建設

発展途上といわれるラオス人民民主共和国。
その山間にあるプーサン村に、当社は「プーサンニホンエイセイ小学校」を建設しました。
新校舎で学んでいるのは、瞳をキラキラと輝かせるラオスの子供たち。
この小さな学校からいま大きな夢が育っています。

現地の人から喜ばれる支援を目指して

 ラオス人民民主共和国はベトナム、中国、ミャンマー(旧ビルマ)、タイ、カンボジアの5ヶ国と国境を接し、港のない人口約700万の国です。その国土面積は日本の約6割程度と狭く、貫流するメコン川流域の小さな平野以外は高原と山岳が占めています。主産業は稲作を中心とする農業で全人口の約8割が従事し、一人当たりのGDPは非常に少なく、特に開発が遅れている“後発途上国”に位置づけられています。
 プーサン村は首都ヴィエンチャンから車で約1時間半の場所にあります。子どもたちは幼い頃から家の仕事の重要な担い手となり、学校に通えない子どもも珍しくありません。国の未来を担うのは子どもたちであり、教育が何よりも重要であるにも関わらず、その機会を“貧困”によって奪われているとしたら、同じアジアに暮らす日本人としてこれほど悲しいことはありません。
 当社が同村にプーサンニホンエイセイ小学校5教室を建設したのは10年前。創立30周年記念事業としてニチエイ基金を設立し、その基金を校舎の建設費用に充て、国際援助活動がともすれば建物の引き渡しだけの名目的なもので終わる愚を避け、竣工後も継続的に施設の拡充を支援し、現地の人から喜ばれています。

ポーポン郡センスリンター郡長(左)と校舎建築の契約書にサインを交わす

初めて電球が灯り電動井戸ポンプで給水

 同村にあった旧校舎は藁葺き屋根の掘立構造で、風も雨も吹き込む極めて素朴な建物。電気もなく、水は手押しポンプ式の井戸。トイレは浸透式で、男子・女子・先生用の3個室が並ぶだけ。私たちは生徒も先生も授業に集中できる快適な校舎の建設に着手しました。
 校舎は雨期と乾期がある同国の気候に配慮した丈夫なコンクリート基礎鉄筋ブロック建築物とし、風雨が吹き込むことのない空間を確保。屋根の軒先を長く伸ばし、その下で強い日射しや雨を避けて憩えるベランダを設置。現地の人の念願だった電気を引き、電球が建物や教室を明るく照らすほか、涼風を送る天井の扇風機、衛生的な水がいつでも飲める高架水槽式電動井戸ポンプ、新しいトイレ棟なども完備してきました。
 プーサン村の子どもたちが快適な環境の中で教育を受けられるようになって10年が経過。いま、ほとんどの卒業生が中学校へ進学するようになりました。その子どもたちがさらに高い教育を受け、同国発展の担い手になることも夢ではなくなりつつあります。当社は毎年、社員を派遣して現地を視察し、必要な支援を行っています。当社が播いたタネが大きく育つことを確信しています。

<プーサン村小学校の旧校舎>
ラオスは、国連の基準では世界の後発途上国に分類されているくらい貧しい国でもあります。山岳地域に於いては、いまだに竹で作った高床式の家となり、家畜との共同生活、電気も水道もありません。
こうした地域では小学校(5年制)にすら通えない子供も多く、教育の質もよくありません。また既存の学校は、老朽化が進み、崩壊の恐れがあることから子供達の授業は校庭で行われている学校が半数以上を占めています。

<支援実績>