各種分析を通じて地域住民の健康や生活環境の維持に貢献

札幌本社に併設する環境分析センターは、建築物衛生法に該当する建築物の飲料水や空気の測定・分析からスタートし、現在は水道法第20条指定検査機関の登録業者、および同法第34条検査機関の登録業者として、各自治体が住民に供給する水道水の水質検査なども併せて行っています。
水道水検査は従来、公的機関が担ってきましたが、規制緩和により民間事業者にも開放されることとなり、弊社の研究環境をはじめ各種分析機器や人材など、整備された検査体制が認められ、道内初の民間検査機関として認可されました。水道水の水質基準は水道法によってきめ細かく定められ、分析対象となる物質は多種あり、いずれも質量は微量で、しかも混在しています。
弊社では物質を1つひとつ選り分け、物質の種類を特定し、10億分の1単位(PPB)で質量を測定できる「ガスクロマトグラフ質量分析計」や、人体に有害な微量金属の検出に特に力を発揮する「誘導結合プラズマ質量分析計」など最先端の機器を導入し、正確なデータを水道事業者(各自治体)に提出しています。
近年は土壌分析の業務も増加しています。特に工事が進む北海道新幹線のトンネル掘削によって出る廃土の分析が目立っています。北海道は地質の関係からヒ素を含む土壌が各地に存在するため、分析結果に沿った適切な処置が大切です。このほか環境水、排水、煤煙、シックハウス、アスベストなど幅広い測定・分析業務を通じて地域住民の健康や生活環境の維持に貢献しています。

主な分析機器

液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)

液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS)は液体クロマトグラフ(LC)と質量分析計(MS)を接続した機器で、揮発性物質から難揮発性物質までを対象とした幅広い分野に適用できる分析機器として知られています。当分析センターでは、主に農薬やハロ酢酸の測定等に使われています。

ヘッドスペース・ガスクロマトグラフ質量分析計

試料を気化させ、ガスクロマトグラフィーで各成分を分離し、質量分析計で定性・定量を行います。気化しやすい化合物の同定・定量を高感度で行える分析手法です。主に揮発性有機化合物(OC)や農薬の測定に使われています。

誘導結合プラズマ質量分析計

誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)は、誘導結合によって生成されるプラズマ(ICP)を利用して液体試料中の元素をイオン化し、質量分析(MS)を行う装置です。主に飲料水のヒ素やカドミウムなど金属の測定に使用します。

原虫用光学顕微鏡とモニター

クリプトスポリジウム、ジアルジアなどの原虫検査等に使われます。パソコンに接続して顕微鏡がとらえた映像をPCモニター上で観察できます。

全有機炭素計(TOC)

TOC計(全有機体炭素計)は、水中の有機物を有機体炭素の総量(炭素量)として測定する分析機器で、水道水などの水質管理を始めとしたさまざまな分野で活用されています。

リアルタイムPCR装置

リアルタイムPCR法とは、PCRの増幅量をリアルタイムでモニターし解析する方法であり、電気泳動が不要で迅速性と定量性に優れています。
弊社では、レジオネラ属菌の検査方法として従来の培養法に加え、PCR法での検査も行っております。

主な業務内容

  • 飲料水・給湯水・雑用水の水質検査
  • 専用水道水の水質検査
  • 温泉成分分析
  • 浴槽水・プール水の水質検査
  • レジオネラ・大腸菌等の細菌検査
  • 土壌分析
  • 事業場排水・環境水の水質検査
  • 室内空気中化学物質測定
  • ボイラーの煤煙測定
  • 作業環境測定